遠心分離機とは？特徴やメリット・デメリット、選び方も徹底解説

「遠心分離機って何？」
「遠心分離機はどんなメリットやデメリットがあるの？」
「どうやって選んだらいい？」

などの疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

現在遠心分離機の導入を検討している方でも、実際のところ期待しているようなろ過精度を持っているかわからなければ、導入には踏みきれないはず。

本記事では、遠心分離機について特徴やメリット・デメリットを解説。加えて当メディアがおすすめするろ過装置まで紹介します。

また、以下の記事ではクーラント濾過装置導入でおすすめのメーカーを紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてみて下さい。

遠心分離機とは

遠心分離機は、物理的な原理を利用してクーラント液をろ過する機械で、別名『サイクロン』とも呼ばれています。回転による遠心力を使って液体中の不純物や金属粉を分離し、クーラント液を再利用可能な状態に保つ装置です。

この仕組みは、切削加工や研磨工程など、工業現場での液体循環システムにおいて欠かせない役割を果たしています。

一般的な遠心分離機とは、液体や混合物の中に含まれる成分を、比重（重さ）の違いを利用して分離する装置のことを指します。高速で回転することで生じる遠心力により、重い成分は外側に、軽い成分は内側に分かれる仕組みです。

主な特徴は以下のとおりです。

・高速回転により短時間で分離できる
・液体・固体・液体同士の分離に対応可能
・高い精度で安定した分離結果を得られる

この仕組みは、工業用途のクーラント液ろ過だけでなく、医療検査、食品加工、化学分析、環境処理など多様な分野にも応用されています。

遠心分離機の用途

遠心分離機は、液体や混合物の中から目的の成分を効率的に分離・精製するために使用されます。使用される代表的な分野と目的は次のとおりです。

・工業分野：クーラント液や切削油から金属粉・異物を分離し、液体の再利用効率を高める
・医療・検査分野：血液から血漿や血球を分離し、検査精度を高める
・化学・製薬分野：化学反応後の生成物や細胞成分を分離・濃縮する
・食品分野：牛乳からクリームを分離したり、果汁を清澄化する
・環境分野：排水処理や汚泥の脱水など、廃棄物処理の効率化に活用

このように遠心分離機は、産業用から研究用まで幅広く対応できる高機能装置です。特にクーラント液ろ過では、消耗品コストの削減や環境負荷の低減にも寄与しており、持続可能な製造環境を支える重要な技術となっています。

スラッジとは

スラッジとは、液体中に混ざった微細な固形物や沈殿物のことを指し、金属加工や洗浄工程などで必ず発生する副産物です。特に、切削油やクーラント液を使用する製造現場では、金属粉や酸化物が液中に溜まり、時間の経過とともに沈殿してスラッジとなります。

放置すると、設備の性能低下や液体の品質悪化を招くため、適切な処理と管理が必要です。ここでは、スラッジの発生メカニズムから、その問題点、そして効率的な除去方法までを解説します。

• スラッジの発生と特性
• スラッジが引き起こす問題
• スラッジの管理と除去方法

スラッジは一見小さな汚れに見えますが、放置すると大きなコスト負担につながります。以下で詳しく見ていきましょう。

スラッジの発生と特性

スラッジは、金属加工や洗浄などの工程で発生する微細な金属粉・酸化物・汚れが液体中に混ざり合い、沈殿したものです。主な発生要因としては次のようなものがあります。

・切削・研削作業による金属粉や切りくず
・クーラント液に含まれる添加剤や油分の劣化
・機械内部の摩耗粉や錆の混入

これらが長期間蓄積すると、液体の粘度が上がり、冷却・潤滑性能が低下します。特に精密加工の現場では、スラッジが加工精度の乱れを引き起こすため、定期的な液の管理と清掃が不可欠です。発生源を把握し、早期に対処することが安定した生産維持のカギになります。

スラッジが引き起こす問題

スラッジを放置すると、設備トラブルや品質不良の原因となることがあります。代表的な問題は以下の通りです。

・配管やポンプの詰まりによる液循環不良
・ベアリングやシール部品の摩耗・損傷
・液体の腐敗による悪臭・細菌の繁殖

これらの問題は、生産効率の低下だけでなく、機械の寿命を縮める要因にもなります。さらに、スラッジが製品表面に付着すると仕上がり品質にも悪影響を与えるため、日常的な液管理と早期除去が重要です。

スラッジ対策は、メンテナンスコストの削減と安定した稼働環境の確保に直結します。

スラッジの管理と除去方法

スラッジの管理では、発生を抑える工夫と、効率的に除去する仕組みの導入がポイントです。具体的な対策としては次の方法が有効です。

・遠心分離機やマグネットセパレーターを使用して液中の微細金属を除去
・沈殿槽やフィルターを用いた段階的分離処理
・定期的なクーラント液の交換・タンク清掃
・ろ過装置の導入

スラッジを効率良く除去するには、クーラントろ過装置の導入が最適です。導入することで、スラッジを自動的に回収し、クーラント液の清浄度を維持できます。

これらの対策により、液体の清浄度を保ちながら再利用率を高めることができます。スラッジの堆積を防ぐことで、設備の寿命延長・省エネ効果・メンテナンスコスト削減が期待でき、安定した生産環境を維持することが可能になります。

遠心分離機の種類

遠心分離機には、操作方式や自動化レベルの違いによって、主に「手動式」「半自動式」「自動式」の3種類があります。

 どのタイプを選ぶかによって、作業効率・メンテナンス性・導入コストが大きく異なります。それぞれの特徴を理解しておくことで、用途や現場環境に最適な機種を選定することができます。

以下の表にそれぞれの違いをまとめました。

種類	特徴	操作方法	メリット	デメリット	主な用途
手動式	最もシンプルな構造で、分離後のスラッジ排出を手作業で行うタイプ	人が操作・調整を行う	本体価格が安く、構造が単純で故障が少ない	手間がかかり、熟練した操作が必要	小規模研究・試験用・簡易分離
半自動式	分離や排出の一部を自動化。タイマー制御などの機能を搭載	一部自動化（操作補助あり）	作業効率が向上し、安定した分離が可能	手動工程が残り、完全自動にはならない	中小規模の工場・クーラント液処理
自動式	分離・排出・洗浄まで全自動で行う高性能モデル	完全自動制御	省人化・連続運転が可能で安定した清浄度を維持	導入コストが高く、設置スペースを要する	大規模工場・生産ラインへの常設

遠心分離機は、求める分離精度と運用効率に合わせて選定することが重要です。特に工場や加工現場では、自動化による人件費削減や稼働率向上に直結するため、将来的な運用コストも含めて検討するとよいでしょう。

遠心分離機の仕組み

遠心分離は、液中に分散した固体をろ材(ろ布、金網、スクリーン等)を使用して分離する方法です。遠心分離機の仕組みを紹介します。

• 本体内部の回転体(バスケット)をモーターで高速回転させる
• 回転体によって遠心力が発生
• 密度や粒径の差を利用して、スラッジを分離・沈降させる

比重の大きい金属粉や砥粒などのスラッジは外側へ押し出され壁面に付着します。比重の小さいクーラント液は中心部に集まり、ろ過された清浄な液体として排出口から排出します。

この仕組みにより、フィルターを使用せずスラッジを分離できるため、目詰まりの心配もなく、安定したろ過性能を維持できるのが特徴です。回収されたスラッジは定期的に除去する必要があり、手動または自動で排出するシステムがあります。

遠心分離機の特徴

遠心分離機の特徴を紹介します。遠心分離機で処理可能なスラッジサイズは10μ以上のものとなり、微細なスラッジには対応していません。

遠心分離機の導入を検討されている方はろ過したいスラッジの種類で選んでみましょう。遠心分離機の導入が向いているスラッジの種類は以下の通りです。

• 半導体加工
• 超硬材加工
• シリコン加工
• 金属加工

上記のような素材を加工している工場などには、向いています。しかし、その他の素材や10μ以下のサイズのスラッジが発生している際はその他のクーラントフィルターを検討することをおすすめします。

以下の記事では、遠心分離機以外のクーラントフィルターも紹介しているので、合わせてご覧ください。

遠心分離機を導入するメリット・デメリット

ここからは、遠心分離機を導入することで得られるメリットとデメリットを紹介します。

遠心分離機の導入を検討している方は一つひとつチェックした上で比較検討した上で導入するかを決めましょう。

遠心分離機のメリット

まずは、遠心分離機のメリットです。

・作りが簡単でメンテナンスフリー
・消耗品が少ない
・従来よりも短い時間で分離できる
・高効率・高精度な分離が可能
・作業効率の向上

遠心分離機の導入には上記のようなメリットがあります。

遠心分離機は非常に単純な仕組みでできているため、メンテナンスも簡単で消耗品もすくないため、導入コストやランニングコストが削減できます。

遠心分離機のデメリット

次に、遠心分離機のデメリットです。

・ろ過精度がそこまで高くない
・機器のサイズが大きい
・臨機応変に対応しにくい
・製造コストが高くなる
・1階への設置が困難な場合がある

遠心分離機の最大のデメリットは、ろ過精度がそこまで高くないという点です。

10μ以下のスラッジや、比重の軽い金属はろ過できないため、微細なスラッジをろ過したい方にはおすすめできません。

また、微細なスラッジを取り残しているだけでも、施工精度が低下するおそれもあります。

最適な遠心分離機の選び方！6選

遠心分離機は、分離効率・運転コスト・耐久性など、さまざまな要素を考慮して選定する必要があります。

目的に合わない機器を選ぶと、処理能力の低下やトラブルの原因になることもあるので注意が必要です。そのため、使用する現場環境や処理する液体の特性に合わせて、最適な仕様を見極めることが重要です。

ここでは、導入前に確認しておきたい6つの選定ポイントを紹介します。

• スラッジの性質やサイズ
• 冷却機能の必要性
• 機器の形態と処理能力
• 自動化レベル（手動・半自動・全自動）の確認
• 処理液の種類と濃度を確認する
• 消耗部品の交換頻度とランニングコスト

それぞれの要素を理解することで、性能・コスト・メンテナンス性のバランスが取れた機器選びが可能になります。以下で詳しく解説します。

スラッジの性質やサイズ

スラッジの性質や粒子サイズは、遠心分離機の選定において最も重要な要素のひとつです。粒子が大きく比重差がある場合は、比較的低速の分離機でも十分に対応できますが、微細な粒子や油分を含む液体を処理する場合は、高速回転型や高精度な分離性能を持つ機種が求められます。

また、スラッジの硬さや粘度によっても分離効率が変化するため、実際のサンプルをもとにしたテスト運転を行うことが推奨されます。正確なスラッジ特性を把握することで、機器の過負荷や性能低下を防ぎ、長期的な安定運転を実現できるでしょう。

冷却機能の必要性

遠心分離機は高速で回転するため、運転中に摩擦熱が発生します。この熱が液体の性質を変化させたり、粘度を上げて分離効率を下げる場合があります。特に温度変化に敏感な化学液や油性クーラント液を扱う現場では、冷却機能付きのモデルを選ぶことが重要です。

冷却機能を備えた機種では、分離中の温度上昇を抑制し、安定した処理品質を維持できます。

また、液体の酸化や気泡発生の防止にもつながり、結果として装置の寿命を延ばす効果も期待できるでしょう。処理液の特性に応じた温度管理が、最適な分離結果を生むカギです。

機器の形態と処理能力

遠心分離機の形態には、バッチ式と連続式があります。バッチ式は1回ごとに処理を行うタイプで、少量多品種の試験や研究に適しています。

一方、連続式はスラッジの排出と液体処理を同時に行えるため、大量処理や生産ラインでの連続稼働に向いています。処理能力は、スラッジの濃度・粒径・比重に加え、液体の流量によっても変わります。

そのため、導入前に必要な処理量を明確にすることが大切です。適切な処理能力を持つ機器を選ぶことで、過負荷運転を防ぎ、安定した生産効率を維持できるでしょう。

自動化レベル（手動・半自動・全自動）の確認

遠心分離機は、手動式・半自動式・自動式の3タイプに分類されます。手動式は構造がシンプルで導入コストを抑えられますが、スラッジの排出や清掃を人の手で行う必要があります。

また、半自動式は一部の工程を自動化しており、作業時間を短縮することが可能です。自動式は分離から排出・洗浄まで自動で行えるため、連続運転が可能で作業負担を大幅に軽減します。

運用規模や稼働時間に応じて最適な自動化レベルを選ぶことで、効率とコストのバランスを最適化できるでしょう。

処理液の種類と濃度を確認する

処理対象となる液体の種類や濃度によって、遠心分離機の材質や構造を選ぶ必要があります。例えば、水溶性液体を扱う場合は防錆性能の高いステンレス製が適しており、油性液や腐食性の高い液体では耐薬品性に優れた素材が求められます。

また、高濃度のスラッジを含む液体は、強い分離力を持つ高トルクタイプが効果的です。液体特性を正確に把握することで、分離効率の低下や機器の劣化を防ぎ、長期的に安定した処理を実現できます。導入前の液性分析も欠かせません。

消耗部品の交換頻度とランニングコスト

遠心分離機は長期使用を前提とするため、定期的なメンテナンスと消耗部品の交換が必要です。特に、ベアリング・シール・フィルターなどは摩耗が早く、稼働時間や処理物の種類によって交換周期が異なります。メンテナンス頻度が多い機種は運用コストが上がるため、耐久性に優れた部品を採用しているメーカーを選ぶことが重要です。

また、部品の入手性や交換作業のしやすさも、長期的なコスト削減に直結します。導入前にランニングコストを試算し、費用対効果を見極めることが安定運用のカギとなるでしょう。

遠心分離機はSDGsの課題をクリアできる

2015年に開催された国連サミットにおいてSDGsが採用され、『持続可能な開発目標』が課題となっています。この課題のもと、環境に配慮した経済成長を目指す企業が増え、資源の有効利用やリサイクルに役立つ産業用遠心分離機が注目されています。

遠心分離機を導入すると、産業廃棄物を軽減できるため、環境に負荷をかけず、効率良く経済効果の向上が可能です。そのため、SDGsへの取り組みにも成果を上げられます。

10μ以下のスラッジを除去できるろ過装置

10μ以下のスラッジを除去したい方は以下のろ過装置の導入を検討してみましょう。

• カートリッジフィルター

カートリッジフィルターは10μ以下のスラッジにも対応しているろ過装置です。カートリッジフィルターについて詳しく解説していきます。

カートリッジフィルター

カートリッジフィルターは円筒状のろ過筒で、液体や気体をろ過するフィルターです。10μ以下の微細なスラッジにも対応しています。

さまざまなスラッジに対応しており、幅広い施工現場でも使用できるろ過装置です。ハウジング(フィルター容器)に取り付けて使用します。

ろ過装置によっては、目詰まりによって連続運転ができなくなってしまう難点があります。そのため、目詰まりを軽減する逆洗浄機能が備わっている、カートリッジフィルターがおすすめです。

逆洗浄機能とは、濾材表層部のスラッジを剥がし落とす機能のことです。逆洗浄機能により、フィルターの目詰まりをある程度解消できるため、メンテナンスコストの削減にも繫がります。

カートリッジフィルターの特徴

カートリッジフィルターの特徴は以下の通りです。

• 汚れたろ材の交換が簡単
• ろ過精度、通液性、耐圧性などが優れている
• ろ過ライフが長い
• フィルター交換するだけで、安定したろ過性能を維持できる
• クーラント液の品質を保てる
• ろ過精度の異なるフィルターを併用すると、段階的に処理できる
• 導入費用が低く、幅広い用途に対応可能

カートリッジフィルターの寿命は差圧寿命と経時劣化寿命の短い方が交換時期です。

信頼できる遠心分離機・クーラントろ過装置メーカーの選び方

遠心分離機やクーラントろ過装置は、長期的に使用する産業機械であり、導入後の安定稼働やメンテナンス性を左右するのは「どのメーカーを選ぶか」にかかっています。性能だけでなく、サポート体制・実績・信頼性を重視することが、結果的に運用コストの削減にもつながります。

ここでは、信頼できるメーカーを見極めるための3つの基準を紹介します。

• 導入実績とユーザー評価
• 技術力および製品仕様の信頼性
• 複数社を比較検討して選ぶ

価格の安さやカタログ上の性能だけで判断せず、実際の導入後まで見据えた選び方が重要です。以下でそれぞれのポイントを解説します。

導入実績とユーザー評価

メーカー選びで最初に確認すべきは「導入実績」と「ユーザーからの評価」です。実績が豊富なメーカーほど、さまざまな現場条件に対応したノウハウを持っており、設計やサポート体制も整っています。

特に同業種での導入例が多いメーカーは、実際の使用環境に近い条件で性能を確認できるため信頼性が高いといえます。

また、導入企業のレビューや現場担当者の評価を確認することも有効です。稼働実績が長く、安定稼働している事例を公開しているメーカーは、品質への自信と信頼の証です。

技術力および製品仕様の信頼性

遠心分離機やクーラントろ過装置は、分離効率・耐久性・メンテナンス性など、製品ごとの技術的な特徴に差があります。信頼できるメーカーは、自社で設計・製造・試験を行い、性能データを明確に提示していることが特徴です。

また、材質（ステンレスやアルミなど）の選定や、腐食対策・温度制御機能などの仕様面でも信頼性が問われます。さらに、ISO認証や独自の品質管理体制を持つメーカーであれば、長期的に安定した性能を維持できる可能性が高いです。

導入前には、仕様書や試験成績書を確認し、性能が明確に保証されている製品を選びましょう。

複数社を比較検討して選ぶ

同じ仕様・容量の遠心分離機でも、メーカーによって価格構成や付帯サービスは大きく異なります。そのため、必ず複数のメーカーに見積もりを取り、性能・価格・保証内容を比較検討することが大切です。

比較の際は、初期費用だけでなく、メンテナンス費・部品交換費などのランニングコストも含めて評価するのがポイントです。

また、担当者の対応スピードや技術説明のわかりやすさも、信頼できるメーカーかを見極める判断材料になります。複数社を比較することで、最適なコストバランスと安心のサポート体制を備えたメーカーを選定できるでしょう。

クーラントろ過装置を製造しているおすすめの会社2選

ここからは、クーラントろ過装置を製造しているおすすめの会社を2社紹介します。クーラントろ過装置の導入を検討している方は参考にしてください。

ここで紹介する会社は、以下の2社です。

• 濾過精工株式会社
• イースタン技研株式会社

それぞれの企業で製造しているろ過装置に違いがあります。気になる製品がある際は資料請求などをしてみましょう。

濾過精工株式会社

濾過精工株式会社は、逆洗浄機能を備えた高性能なカートリッジフィルターを提供しています。カートリッジフィルターでは、10μ以下の微細な汚れやスラッジを効果的に除去できます。

濾過精工株式会社が製造するカートリッジフィルターには逆洗浄機能が備わっており、フィルター交換の負担を軽減します。

また、逆洗浄機能によって、フィルターの表面に蓄積した汚れや異物を逆方向に吹き飛ばし、フィルターの寿命を延ばしつつ、交換頻度を減らせます。

濾過精工株式会社のカートリッジフィルターは、特に精密機械用のクーラントに適しています。精密機械では高品質と正確性が重要視されるため、クーラント中の微細な汚れやスラッジを効果的に除去する必要があるからです。

製品の導入を検討する際には、濾過精工のカタログ請求してみましょう。製品の詳細や特長、導入メリットについてより具体的な情報を得られるでしょう。

イースタン技研株式会社

イースタン技研株式会社は、逆洗浄機能のないカートリッジフィルターを使用するクーラントろ過装置を製造しています。定期的な装置のフィルター交換が必要ですが、他の製品では除去できない砥石カスや非鉄金属のスラッジなども完全に除去できます。

ろ過装置は、砥石カスや非鉄金属などの微細なスラッジを完全に除去できるため、精密機械や加工プロセスにおいて高品質なクーラントの供給を実現します。

フィルター交換の手間はありますが、これまで除去しきれなかった微細なスラッジを取り除くことができ、設備の性能や寿命をより長く維持することが可能です。

イースタン技研株式会社のクーラントろ過装置は、逆洗浄機能を持たない代わりにカートリッジフィルターを採用しており、高い除去性能を発揮していることが強みのひとつです。

製品の導入を検討する際は、イースタン技研株式会社へ問い合わせのうえ、詳細な仕様や性能について確認してみてください。

まとめ

ここまで遠心分離機の特徴や10μ以下のスラッジもろ過できるカートリッジフィルターについて紹介してきました。また、おすすめのろ過装置製造会社も紹介してきました。

まとめると、遠心分離機のメリットは以下の通りです。

• 作りが簡単でメンテナンスフリー
• 消耗品が少ない
• 従来よりも短い時間で分離できる

デメリットは以下の通りです。

• ろ過精度がそこまで高くない

クーラントろ過装置の導入を検討される際は遠心分離機だけでなく、ほかのろ過装置も検討してみましょう。

本記事が少しでもあなたの助力になれば幸いです。