｢アイエムティーってどんな会社？｣
｢扱っている製品を知りたい！｣
精密研磨技術のノウハウを活かし、研磨機や研磨装置を開発する『アイエムティー』。高精度な研磨と効率的な排気を目指し、さまざまな研磨機を生産しお客様に提案しています。
クーラントろ過装置の他に、素材を研磨する装置の導入を検討している方も多いでしょう。アイエムティーが信頼できるかどうかは、会社情報や製品を見る必要があります。
今回は、アイエムティーの会社情報や製品事例について解説します。研磨機を依頼する会社選びの参考にしてください。
アイエムティーとは
| 項目 | 詳細 |
| 会社名 | アイエムティー株式会社 |
| 住所 | 和歌山県日高郡印南町西ノ地1333 |
| 電話番号 | 0738-43-0333 |
| 公式サイト | https://e-imt.co.jp/index.html |
アイエムティー株式会社は、半導体や液晶業界の精密研磨技術において最前線で開発・製作し、研磨機や研磨装置を提案する会社です。研究機関や品質管理部門に向けた試料研磨機や、自動化研磨装置などを開発しています。
金属はもちろん、半導体ウェーハや化合物半導体、ガラス、ウレタン、シリコンなども精密に研磨することが可能です。あらゆる素材に対応した研磨方法を提案し、研磨材の選定や装置の提供を担当します。
アイエムティーでは、理想的な研磨機を見つけ、最適な提案を受けられるでしょう。
アイエムティーのクーラントろ過装置
アイエムティーは研磨機や研磨装置の開発・提案を専門としていますが、クーラントろ過装置の開発・提案にも携わっています。ここでは、アイエムティーのクーラントろ過装置を2つ紹介します。
それぞれの特徴を理解し、自社に最適なクーラントろ過装置を選びましょう。
全自動研磨機 Cyrex-8
全自動研磨機 Cyrex-8は、大量の試料を使える研磨用装置です。クーラントにはフィルターが付いていて、水の交換がしやすい捨水バルブが付随しています。
研磨機のホルダーやディスクの回転数を調整することが可能で、研磨中の圧力を増減できます。試料に合わせて孔形状のホルダーを作成できるため、自社に最適な研磨機にすることが可能です。
冷却水循環濾過装置-アクアクーラントサーキュレーター
アクアクーラントサーキュレーターは、2種類のフィルターと2槽式のタンクを搭載したろ過装置です。45リットルのタンクには排水バルブを取り付けられていて、水の交換が簡単です。
1次フィルターが大きな屑をキャッチし、2次フィルターが微細な屑をキャッチします。タンクの1槽目は粗屑などを沈殿させる役割を果たします。また、サランロックを装備しているため、フィルターの再利用も可能です。
アイエムティーがおすすめな企業の特徴
アイエムティーの製品は、様々な企業にとって有益です。特に以下のような特徴を持つ企業には、アイエムティーの製品がおすすめです。それぞれの企業ニーズに合わせて、最適なソリューションを提供できる点が魅力です。
それでは、各特徴について詳しく見ていきましょう。
高精度な研磨加工を必要とする企業
アイエムティーの製品は、ナノレベルの精度を要求される企業に最適です。半導体ウェーハや光学レンズなど、表面の微細な凹凸が製品性能に直結する分野で威力を発揮します。全自動研磨機Cyrex-8は、その代表例と言えるでしょう。
0.1μm単位の精密な制御が可能で、高度な平坦化処理を実現できます。独自の圧力制御システムにより、素材の特性に応じた最適な研磨条件を維持できるのも特徴です。これにより、従来の手作業では困難だった超精密加工が可能となり、製品の品質と歩留まりが大幅に向上します。
高精度加工のニーズが高まる現代のものづくり産業において、アイエムティーの技術は重要な役割を果たしています。
多様な素材を扱う製造業
アイエムティーの装置は、幅広い素材に対応できる柔軟性が魅力です。金属はもちろん、セラミックス、ガラス、複合材料まで、異なる硬度や組成を持つ材料を効率的に研磨できます。
特筆すべきは、航空宇宙産業で使用される特殊合金や、医療機器に用いられる生体適合性材料など、特殊な要求がある素材にも対応可能な点です。装置の設定を素材ごとに最適化できる機能により、一台で多様な加工ニーズに応えられるのが特徴です。この versatility は、設備投資の効率化にもつながります。複数の専用機を導入する必要がなくなるためです。
さらに、新素材の開発や試作品製作など、材料研究の分野でも重宝されています。多様化する製造業のニーズに、柔軟かつ高度に対応できる点が、アイエムティー製品の強みです。
研磨プロセスの効率化を目指す企業
アイエムティーの装置は、研磨プロセス全体の効率化を追求する企業に最適です。自動化機能と高度なモニタリングシステムにより、人的作業を最小限に抑えながら、安定した品質を維持できます。
注目すべき製品として、冷却水循環濾過装置-アクアクーラントサーキュレーターが挙げられます。クーラント液の自動管理機能により、液の劣化を防ぎつつ最適な状態を保つため、メンテナンス頻度が減少し、稼働率が向上します。加えて、データ分析機能の活用により、プロセスの可視化と最適化が可能になります。この機能は、無駄な工程の削減やエネルギー効率の改善にも貢献します。
生産性向上と品質管理の両立を目指す企業にとって、アイエムティーの製品は強力なツールとなるでしょう。
クーラント濾過装置を導入する3つのメリット
クーラント濾過装置の導入は、製造プロセスに多大な利点をもたらします。主に以下の3つのメリットが挙げられます。
これらのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
機械の加工精度向上させる
クーラント濾過装置の導入は、機械の加工精度を飛躍的に向上させます。濾過装置がクーラント液中の微細な切粉やスラッジを効果的に取り除くため、加工面の品質が大幅に改善されるのです。清浄なクーラント液の使用により、加工時の熱発生も抑制されます。その結果、熱変形による精度低下を防止できるでしょう。
さらに、クリーンなクーラント液は機械部品の摩耗も軽減します。これにより、長期的に安定した加工精度を維持することが可能になります。製品の表面粗さが改善され、寸法精度が向上するため、特に精密部品や高付加価値製品の製造において重要なメリットとなるのです。
結果として、製品の品質と信頼性が向上し、不良品の発生率も低下するでしょう。高精度な加工が求められる現代の製造業において、クーラント濾過装置の導入は競争力強化の鍵となります。
切削・研削工具寿命の延長させる
クーラント濾過装置の使用は、切削・研削工具の寿命を大幅に延長させる効果があります。清浄なクーラント液により、工具と加工物間の潤滑性が向上し、摩擦や熱の発生が抑制されるのです。その結果、工具の摩耗が軽減され、切れ味が長期間維持されます。
工具交換の頻度が減少することで、生産ラインのダウンタイムが短縮されます。これは生産性の向上に直結するでしょう。同時に、工具費用の削減にもつながり、製造コストの低減に貢献します。また、工具性能の安定により、より高度な加工技術の適用も可能になります。
さらに、清浄なクーラント液は冷却効果も高めるため、工具の熱による劣化も防ぐことができます。これらの利点は、特に大量生産や連続稼働が必要な製造現場で顕著な効果を発揮するのです。結果として、安定した加工品質の維持と生産効率の向上が実現できます。
クーラント液の寿命を延ばせる
効果的な濾過システムの導入により、クーラント液の寿命を大幅に延長することができます。不純物や切粉が効率的に除去されることで、クーラント液の性能が長期間維持されるのです。これにより、液の交換頻度が減少し、購入コストと廃液処理費用の削減につながります。
また、クーラント液の安定した性能維持は、加工品質の一貫性にも寄与します。液の劣化による加工精度の低下を防ぐことができるため、製品の品質管理がより容易になるでしょう。さらに、廃液量の削減は環境負荷の低減にもつながり、企業の環境責任を果たすことにも貢献します。
加えて、クーラント液の交換作業に伴う生産ラインの停止時間も減少するため、生産性の向上にもつながります。結果として、経済性と環境配慮の両立が可能となり、持続可能な製造プロセスの実現に貢献するのです。
クーラントろ過装置の選び方
クーラントろ過装置の選び方については、以下の2つが基準となります。
それぞれの選び方について解説します。
加工方法に合った製品を選ぶ
クーラントろ過装置を選択する際は、加工方法に応じて最適な製品を選定することが重要です。加工方法には『研削加工』と『切削加工』の2種類があり、それぞれに適したろ過装置が存在します。
研削加工は、砥石を使って材料を削り取る手法です。研削加工で発生するスラッジには、高いろ過精度を持つフィルター式ろ過装置、遠心分離機、またはマグネットセパレーターが適しています。これらの装置は、硬くてもろい材質の粒子を効率的に分離できるため、研削加工に最適です。
一方、切削加工は刃物を使用して材料を切り取る手法で、数ミリメートルから数センチメートルの大きさの切粉が生じます。切粉のような大きな粒子を処理する場合には、より大きな切粉を効果的に処理できるサイクロンフィルターがおすすめです。
したがって、加工方法に適したクーラントろ過装置を選択することが、作業の効率化と品質の向上につながります。加工方法に応じて最適なろ過装置を選びましょう。
スラッジの特性から選ぶ
クーラントろ過装置は、発生するスラッジの性質に応じて選ぶのも基準になります。スラッジのサイズや量、材質に基づき、最適なろ過装置を選定する必要があります。
細かさが10μm以下のスラッジを除去する場合、フィルター式のろ過装置が推奨されます。フィルター式のろ過装置は高いろ過精度を持っているため、スラッジを効果的に取り除くことが可能です。
一方で、10μm以上の比較的大きなスラッジに対処する際は、遠心分離機の使用が適していると言えます。しかし、遠心分離機では細かいスラッジが残ることがあるため、フィルター式のろ過装置による二次処理で補う方法もあります。
このように、スラッジの特性を把握し、適切なろ過装置を選択することが大切です。スラッジ対策に適したろ過システムを選定して、効率的な運用を心掛けましょう。
クーラントろ過システムなら濾過精工株式会社がおすすめ
ここまでアイエムティーのクーラントろ過装置について紹介してきました。同社の製品群は、高精度研磨や多様な素材への対応、研磨プロセスの効率化など、幅広いニーズに応える特徴を持っています。
しかし、製造業の更なる高度化や特殊なろ過要件に対応するためには、他の選択肢も検討する価値があるでしょう。特に、より精密なろ過技術や独自の要求を持つ企業にとって、濾過精工株式会社の製品は魅力的な選択肢となります。
濾過精工株式会社は、革新的な技術開発と幅広い産業での実績を持つ企業として知られています。同社の製品は、アイエムティーとは異なるアプローチで、クーラントろ過の課題に取り組んでいるのです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 濾過精工株式会社 |
| 設立年月日 | 2011年9月 |
| 資本金 | 6,470万円 |
| 所在地 | 東京都中央区日本橋蛎殻町 1-10-1 ゲーテハウス株式会社内5階 |
| 電話番号 | 03-6264-8575 |
| 公式HP | https://www.rokaseiko.com/ |
濾過精工株式会社は、高精度なクーラントろ過システムで知られる企業です。同社の最大の強みは、2016年に特許を取得した独自のろ過・逆洗浄技術にあります。
この革新的な技術により、従来のシステムでは除去しきれなかった微小なスラッジも徹底的に取り除くことが可能となりました。特に、レンズや光学製品、電子部品など、極めて高い精度が要求される分野で威力を発揮します。
濾過精工の精密クーラントろ過システムは、微細なスラッジの除去に優れ、加工精度の向上と不良品の削減に大きく貢献します。その高い濾過能力により、センタースルー加工の実現や加工傷の低減、さらには加工液の腐食進行の遅延といったメリットがもたらされます。
結果として、製品品質の向上だけでなく、生産性の向上とコスト削減も同時に実現できるのです。高精度な加工や品質向上を目指す企業にとって、濾過精工の製品は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
以下の記事では濾過精工の会社の特徴や商品などを詳しく解説していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。
まとめ
今回は、アイエムティーの概要やクーラントろ過装置について解説しました。
研磨機・研磨装置の開発を専門とするアイエムティーでは、全自動研磨機 Cyrex-8やアクアクーラントサーキュレータなどのクーラントろ過装置があります。試料や素材に合わせた設計も担当してくれるため、理想的なろ過装置を提供してくれるでしょう。
クーラントろ過装置の導入を検討している方は、アイエムティーのクーラントろ過装置を参考にしてみてください。
