「住友重機械ファインテックはどんな会社?」
「取り扱っている製品が知りたい」
製造現場で使われる機会やクーラントシステムを開発・提供している『住友重機械ファインテック』。半世紀にわたって事業に取り組み、固有のノウハウと技術を活かした製品を提供しています。
住友重機械ファインテックのクーラントろ過装置を導入する際は、会社概要や製品を知っておく必要があります。信頼できる会社かどうか評判をリサーチすることで、自社に最適なろ過装置を導入できるでしょう。
今回は、住友重機械ファインテックの会社情報や製品事例を解説します。住友重機械ファインテックのクーラントろ過装置を導入するか検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
住友重機械ファインテックとは
項目 | 詳細 |
会社名 | 住友重機械ファインテック株式会社 |
所在地 | 岡山県倉敷市玉島乙島8230番地 |
電話番号 | 086-525-6137 |
公式サイト | https://www.shi-ftec.co.jp/ |
住友重機械ファインテックでは、精密平面の創成(平面研削盤)・精密位置決め(アンジュレータ)・加工環境浄化(クーラントシステム)の分野における機械を開発しています。半世紀以上の技術開発・生産革新に取り組み、製造現場で最適な製品を提供しているのが強みです。
研削盤やクーラントろ過装置、切粉処理装置の設計及び製造を対象とし、住友重機械ファインテック独自のノウハウを活用しています。生産性の向上だけでなく、作業負荷や環境負荷の低減にも効果的な製品が作られています。
住友重機械ファインテックでは、自社のニーズに適した製品が手に入るでしょう。
住友重機械ファインテックのクーラントろ過装置
ここでは、住友重機械ファインテックのクーラントろ過装置を5つ紹介します。
- UK FINE MAG series
- ペーパーフィルタシリーズ
- マグネットローラコンベヤ(RM-A型)
- サイクロン方式クーラント液浄化装置-FINECLONE
- セミクローズド方式クーラント液浄化装置-ファインセミクロ ユニット
それぞれの製品について解説します。
UK FINE MAG series
ファインマグシリーズのマグネットセパレータUKは、スタンダード装置のスラッジ回収能力を上回る高性能のマグネットドラムです。
表面磁力は9,000ガウスを誇り、磁化されにくい微細なスラッジの回収で威力を発揮します。フィルターなどの消耗品は使用しないため、部品交換やメンテナンスの手間も省けます。
ペーパーフィルタシリーズ
ペーパーフィルタシリーズのクーラントろ過装置は、ろ紙でクーラント液を清浄化するセパレータです。住友重機械ファインテック指定のろ紙を使用することで、効率的なろ過が実現できます。
標準のSP型ペーパーフィルタに加え、マグネットセパレータとペーパーフィルタを組み合わせたユニットろ過装置や、大流量処理に最適なペーパーフィルタもあります。自社の作業工程に最適なろ過装置を導入しましょう。
マグネットローラコンベヤ(RM-A型)
マグネットローラコンベヤは、歯切盤などの切削油の中から、磁性体切粉を連続して搬送・排出するろ過装置です。
マグネットはステンレス製ローラに内蔵されていて、同方向に回転することで効率的に切粉を搬送できます。ローラが切粉やスラッジを吸着することで、クリーンな液として再利用することが可能です。
サイクロン方式クーラント液浄化装置-FINECLONE
FINECLONEは、浄化効率95%を誇り、クーラント液の液浄化に最適なサイクロン方式のろ過装置です。ポンプでクーラント液を圧送し、遠心力でスラッジを分離させます。そのため、ろ紙やフィルターなどの消耗品は不要です。
また、FINECLONEは耐久性にも優れています。ステンレスを特殊加工したことで、ノズルは耐摩耗性が高く、長期間使えます。
セミクローズド方式クーラント液浄化装置-ファインセミクロ ユニット
ファインセミクロのユニットは、ファインマグとFINECLONEの高性能サイクロンを組み合わせたセミクローズド方式の浄化装置です。セミクローズドホッパーを設置することで、タンクの清掃軽減や省スペースを実現します。
セミクローズドホッパーに設けた吸入トビラでは、液面の浮上スカムを回収します。ファインクロンの気液接触効果と合わせて嫌気性バクテリアの発生を抑制するため、クーラント液を長く使うことが可能です。
クーラントろ過装置の選び方
クーラントろ過装置を選ぶ際は、以下のポイントを押さえましょう。
それぞれの選び方について解説します。
加工方法に合った製品を選ぶ
クーラントろ過装置は、加工方法に合わせて製品を選びましょう。研削・切削によって、適切なクーラントろ過装置は異なります。
研削加工の場合、砥石を使用して材料を削るため、硬質で脆いスラッジが発生します。研削加工については高いろ過精度を誇るフィルターシステムや遠心分離器、マグネットセパレーターがおすすめです。
一方切削加工では、刃を使って材料を削り取ります。そのため、数ミリメートルから数センチメートルのスラッジが発生します。研削加工で発生するスラッジよりも大きいため、サイクロンフィルターなどの大きな切粉に対応したろ過装置が適切です。
クーラントろ過装置を導入する際は、自社で採用している加工方法を確認しましょう。
スラッジの特性から選ぶ
クーラントろ過装置を選ぶ上で、スラッジの特性を把握することは重要です。スラッジの種類や量、材質に応じて最適なろ過装置を選ぶ必要があります。
例えば、10μm以下の細かなスラッジをろ過する場合、フィルター式のろ過装置が適しています。高いろ過精度を備えているため、スラッジを効果的に取り除くことが可能です。
一方で、10μm以上のスラッジには遠心分離機がおすすめです。遠心分離後に微細なスラッジが残る場合は、フィルターろ過を二次処理として追加することで、クリーンな状態を維持できます。
スラッジの特性に合わせてろ過装置を選ぶことで、長寿命・生産性の向上が期待できます。クーラントろ過装置を選ぶ際は、分離するスラッジの特性を把握しましょう。
まとめ
この記事では、住友重機械ファインテックの会社情報や製品事例を解説しました。
精密機械やクーラントろ過装置を取り扱う住友重機械ファインテックでは、高品質な製品が揃っています。技術開発にも取り組んでいて、効率的で環境に優しいクーラントろ過装置を導入できるでしょう。
クーラントろ過装置の導入を考えている方は、住友重機械ファインテックのろ過装置を検討してみてください。