「サイクロンフィルターって何?」
「サイクロンフィルターのメリットやデメリットにはどんなものがあるの?」
本記事を読んでいる方は上記のように考えているのではないでしょうか?
クーラント液をろ過するための装置としてサイクロンフィルターがあります。サイクロンフィルターを使用するとクーラント液内部の微細なスラッジを除去できます。しかし、具体的な特徴やその他のろ過装置との差を理解している方は少ないことでしょう。
そこで、本記事ではサイクロンフィルターの特徴を解説。サイクロンフィルターを導入するメリット・デメリットまで紹介します。導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
また、以下の記事ではクーラント濾過装置導入でおすすめのメーカーを紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてみて下さい。
サイクロンフィルターとは

サイクロンフィルターとは、スラッジを含んだクーラント液を高速回転させ、遠心力を発生させることで、クーラント液内に混じった粉末状の個体を分離するろ過装置です。単に『サイクロン』と呼ばれることもあり、とてもシンプルな構造になっています。
サイクロンフィルターには、さまざまな分類方法があります。
ろ過対象物に着目した場合は、ろ過対象物が液体である場合に使用する『液体サイクロン』、気体である場合に使用する『乾式サイクロン(ガスサイクロン)』の2種類があります。
以下で詳しく解説するので、参考にしてください。
液体サイクロン
液体サイクロンは、主に液体を処理するために使用されるサイクロンフィルターです。高速回転させたクーラント液は、遠心力を発生させることで、液体内に混じったスラッジや粉末状の固体を分離させます。遠心力によって重い粒子は外側に押し出され、液体から分離できます。
液体サイクロンは、主に工業プロセスでのクーラント液の再利用や廃水処理に使用されます。金属加工や精密加工の冷却装置で使用されるクーラント液内のスラッジや微粒子を分離するのに効果的です。
乾式サイクロン(ガスサイクロン)
乾式サイクロン(ガスサイクロン)は、気体中の粉塵や微粒子を除去するために使用されるサイクロンフィルターです。仕組み自体は、液体サイクロンと同じような仕組みです。
主に産業プロセスでの粉塵除去や空気清浄装置に使用されます。工場内の排気ガスから有害な微粒子を除去したり、粉塵の発生するプロセスや環境からの空気を浄化したりするのに適しています。
液体サイクロンと乾式サイクロンは、それぞれの特性に応じて異なる用途で使用されるため、使用用途から適切なサイクロンを選ぶようにしましょう。
サイクロンフィルターの特徴

サイクロンフィルターは、その独特の設計と機能により、多くの産業分野で広く使用されています。ここでは、サイクロンフィルターの主要な特徴について詳しく解説します。
シンプルな構造と高い耐久性
サイクロンフィルターの最大の特徴は、そのシンプルな構造にあります。基本的に、円筒形または円錐形の本体と、流入口、清浄液出口、スラッジ排出口から構成されています。この単純な設計により、複雑な機械部品や可動部分がほとんどないため、故障のリスクが大幅に低減されています。
構造がシンプルであることは、高い耐久性にも直結しています。摩耗や破損しやすい部品が少ないため、長期間の使用に耐えることができます。また、多くの場合、耐摩耗性や耐腐食性の高い材料(ステンレス鋼や特殊合金など)で製造されているため、過酷な環境下でも安定した性能を発揮し続けることが可能です。
この高い耐久性は、メンテナンスの頻度を減らし、ダウンタイムを最小限に抑えることにもつながります。結果として、長期的な運用コストの削減に貢献します。
高い分離効率と広範な用途
サイクロンフィルターは、遠心力を利用して粒子を分離するという原理により、高い分離効率を実現しています。特に10μm以上の粒子に対しては、90%以上の分離効率を達成することも可能です。この高い分離効率により、クーラント液や気体から効果的にスラッジや粉塵を除去することができます。
また、サイクロンフィルターは広範な用途に適用可能です。液体サイクロンは、金属加工や精密加工におけるクーラント液の浄化、石油・化学産業での液体処理など、様々な液体の浄化プロセスで活用されています。一方、乾式サイクロン(ガスサイクロン)は、工場の排気ガス処理、粉体製造プロセスでの粉塵回収、空気清浄システムなど、気体の浄化に広く使用されています。
さらに、サイクロンフィルターは、金属加工だけでなく非金属加工にも対応可能です。これにより、多様な産業分野での利用が可能となり、その適用範囲は非常に広いと言えます。
メンテナンスの容易さ
サイクロンフィルターのもう一つの大きな特徴は、メンテナンスの容易さです。シンプルな構造であるため、定期的な清掃や点検が比較的簡単に行えます。
また、フィルター媒体を使用しないため、フィルターの交換や洗浄といった手間のかかる作業が不要で、メンテナンスにかかる時間と労力を大幅に削減することができます。
さらに、連続運転が可能であることも、メンテナンスの観点から大きなメリットとなります。多くのフィルターシステムでは、フィルターの目詰まりや交換のために運転を停止する必要がありますが、サイクロンフィルターではそのような中断がほとんど必要ありません。これにより、生産性の向上と運用コストの削減につながります。
ただし、完全にメンテナンスフリーというわけではありません。長期間の使用により、内部に堆積物が蓄積する可能性があるため、定期的な内部点検と清掃が必要です。しかし、その頻度は他のフィルターシステムと比較して少なく、メンテナンスの負担は大幅に軽減されています。
これらの特徴により、サイクロンフィルターは多くの産業分野で重要な役割を果たしています。シンプルな構造と高い耐久性、高い分離効率と広範な用途、そしてメンテナンスの容易さという利点を活かし、効率的かつ経済的なろ過ソリューションとして広く採用されているのです。
以下の記事では、サイクロンフィルター以外のクーラントフィルターも紹介しているので、合わせてご覧ください。

持続運転ができる
サイクロンフィルターの特徴のひとつに、持続運転が可能であることが挙げられます。フィルターにゴミやホコリが詰まりにくい構造により、吸引力の低下を抑えられるためです。
サイクロン方式では、吸い込んだ空気を旋回させることでゴミと空気を遠心分離します。ゴミはダストカップに溜まり、フィルターに直接触れる量が減少します。
従来のフィルター式掃除機に比べてフィルターの目詰まりが起こりにくく、長時間の使用でも吸引力を維持しやすい構造になっているのがポイントです。また、持続的な運転が可能になることで、広範囲の清掃や連続稼働が求められる業務用環境でも高い効果を発揮します。
効率的な運用を実現するうえで、持続運転性能は重要な要素です。サイクロンフィルターはメンテナンスの手間を軽減しながら、安定したパフォーマンスを維持できる点で優れた技術といえます。
ランニングコストが安い
サイクロンフィルターは、濾過装置の中でも特にランニングコストが安い特徴を持っています。フィルター自体に目詰まりしにくい構造が採用されているためです。
一般的なフィルターは定期的に交換や清掃が必要ですが、サイクロンフィルターは遠心力を利用して粉塵やゴミを分離するため、目詰まりが少なくメンテナンス頻度が低くて済みます。
フィルターの交換コストや清掃にかかる労力・時間が削減され、長期間にわたり安定した運用が可能です。
消耗品の使用量も少なくなるため、トータルコストの削減につながります。また、運転効率が高い設計であるため、エネルギー消費も抑えられ、電気代の節約もできます。
サイクロンフィルターの用途とは?

サイクロンフィルターの用途は以下の3つです。
それぞれの用途を把握して、サイクロンフィルターが自社に導入できそうかをチェックしてみてください。
排ガス処理
サイクロンフィルターは、排ガス処理の分野で広く使われています。主に工場や発電所などで発生する粉塵や微粒子を効率よく除去する役割を持っています。
排ガスを高速で回転させ、遠心力を利用して粒子を分離させるのです。重い粉塵は外側に集まり、集塵部へ落下するため、ガスは比較的きれいな状態で排出されます。
構造がシンプルでメンテナンスが容易なため、コスト面でも優れていると評価されています。また、有害な物質を含む粉塵を効果的に取り除くことで、環境への負荷軽減が可能です。
ただし、微細な粒子の除去には限界があり、より高い精度が求められる場合は、他の処理装置と組み合わせる必要があります。排ガス処理において、サイクロンフィルターは第一段階の除塵装置として重要な役割を果たしています。
液体処理
サイクロンフィルターは、液体処理の分野でも広く活用されています。主に液体中に含まれる固形物や異物を遠心力を利用して分離する役割を果たします。
液体がフィルター内部に流入すると、サイクロン状の渦を作り出し、遠心力によって重い固形物が外周に押し出され、異物を効率よく液体から分離できる仕組みです。
従来のろ過装置と比較して目詰まりが起きにくく、メンテナンスの頻度を減らせる利点があります。また、薬品を使わずに物理的に分離するため、環境負荷も低いです。
工業分野では、排水処理や工場の廃液処理などで使われており、不純物の除去や再利用可能な水質の確保に貢献しています。
粉体分級
サイクロンフィルターは、粉体の分級でも活躍します。分級とは、粒子の大きさによって粉体を分類する工程を指します。
サイクロンフィルターは遠心力を利用して粒子を分離する仕組みです。粉体がフィルター内に入ると、渦巻き状の気流が発生します。
気流によって重い粒子は外側に押し出され、容器の壁面に沿って落下します。一方で軽い粒子や微細な粉塵は気流に乗って上部から排出されるのです。
サイクロンフィルターの特性を利用することで、粒子の大きさに応じた分級が可能です。特に製造現場や化学工業で、目的の粒径の粉体を効率よく分離・回収するために活用されています。
また、サイクロンフィルターは構造が単純でメンテナンスが容易なため、長期間安定した運転が可能です。粉体の品質管理や工程の効率化において重要な役割を果たしています。
サイクロンフィルターを導入するメリット・デメリット

ここからはサイクロンフィルターを導入するメリット・デメリットを紹介します。
サイクロンフィルターの導入を検討している方は一つひとつの項目を理解し、実際に対象のクーラント液のろ過ができるかどうかをチェックしましょう。
サイクロンフィルターのメリット
まず、サイクロンフィルターのメリットを紹介します。サイクロンフィルターのメリットは以下の通りです。
- 単純な構造とメンテナンス
- 高い除去効率
- クーラント液の保護と性能向上
サイクロンフィルターは単純な構造によって、メンテナンスフリーで消耗品がありません。
また、スラッジの高い除去効率を誇っており、短時間でしっかりとスラッジを除去できます。
サイクロンフィルターのデメリット
次に、サイクロンフィルターのデメリットを紹介します。サイクロンフィルターのデメリットは以下の通りです。
- 微細な粒子の除去に限定的で10μ以下は除去できない
- 流体の速度や圧力、粒子の密度などの条件に依存する
サイクロンフィルターは、10μ以下の微細なスラッジを除去できません。また、クーラント液内スラッジの速度や圧力、粒子の密度によっては除去できないケースも存在します。
10μ以下のスラッジがろ過可能なろ過装置
10μ以下の微細なスラッジを効果的に除去したい場合は、以下のろ過装置の導入を検討してみましょう。
カートリッジフィルターは、10μ以下のスラッジにも対応した高性能なろ過装置です。ろ過装置は、微細な粒子やスラッジを効果的に捕集し除去できます。
カートリッジフィルター
カートリッジフィルターは、10μ以下の微細なスラッジにも対応できる高性能なろ過装置です。さまざまな種類のスラッジにも対応しており、複数の施工に使用できます。
フィルターを使用したろ過装置は、フィルターにスラッジが目詰まりする問題がありますが、カートリッジフィルターには、逆洗浄機能を備えているものもあるため、目詰まりを軽減できます。
逆洗浄機能とは、フィルターの表面に蓄積したスラッジを取り除くための機能であり、フィルターの目詰まりを解消し、メンテナンスコストを削減できます。
サイクロンフィルターの選び方

サイクロンフィルターを選ぶ際には、いくつかの重要な要素を考慮する必要があります。適切な選択により、効率的なろ過プロセスを実現し、コストを最適化することができます。以下に、主要な選択ポイントを解説します。
処理対象の性質と粒子サイズ
サイクロンフィルター選びで最も重要なのは、処理対象の性質と粒子サイズです。液体用か気体用か、また含まれる粒子の大きさによって適切な設計が異なります。
液体の場合、粘度や密度、スラッジの性質を考慮します。気体の場合は温度や圧力、粉塵の特性が重要です。一般的にサイクロンフィルターは10μm以上の粒子に効果的ですが、より小さな粒子の除去には特殊設計や他のろ過方法との組み合わせが必要になることがあります。
処理対象の特性を正確に把握し、それに適したサイクロンフィルターを選択することが重要です。
処理量と設置スペース
処理量と設置スペースも重要な選択基準です。処理量に応じて適切なサイズのサイクロンフィルターを選ぶ必要があります。
大量処理には大型や複数ユニットの並列設置が、少量処理にはコンパクトなモデルが適しています。設置スペースの制約も考慮し、縦型や移動可能なタイプなど、現場の条件に合わせて選択します。処理能力と設置の容易さのバランスを取ることで、効率的なろ過システムを構築できます。
必要に応じてメーカーやエンジニアに相談し、最適なサイズと設置方法を決定することをおすすめします。
コストとメンテナンス頻度
コストとメンテナンス頻度も重要な選択基準です。サイクロンフィルターは初期投資とランニングコストが比較的低いですが、材質や設計によって異なります。
耐久性の高い材質は初期コストが高くても長期的にはコスト削減につながる可能性があります。メンテナンス頻度も考慮し、清掃や点検の必要性が低いモデルを選ぶことで運用コストを抑えられます。
逆洗浄機能付きモデルはメンテナンス頻度をさらに低減できますが、初期コストは高くなります。長期的な視点でコストとメンテナンス頻度のバランスを取り、最も経済的なモデルを選択することが重要です。
10μ以下のスラッジを濾過するならカートリッジフィルターのクーラントろ過装置が最適

カートリッジフィルターは高い捕集性能を持ち、微細な粒子もしっかりと除去できます。クーラント液の清浄度が向上し、機械の故障や摩耗を防ぐことが可能です。
また、フィルターの交換やメンテナンスが比較的簡単であるため、長期間安定した運転が維持できます。加えて、省スペース設計のため設置場所を選ばず、現場の環境にも適応しやすいのもポイントです。
他のろ過方法と比較すると、カートリッジフィルターは微細なスラッジを効率よく除去できる点で優れており、特に10μ以下の粒子除去に適しています。精密機械の冷却に使用されるクーラントの品質管理においては、カートリッジフィルターを搭載したろ過装置の導入が効果的といえるでしょう。
クーラントろ過装置メーカー選びのポイント

クーラントろ過装置メーカー選びのポイントは、以下の5つです。
それぞれのポイントを把握して、最適なクーラントろ過装置メーカー選びに役立ててみてください。
実績が豊富にあるか
実績が豊富なメーカーは、多くの現場での導入経験を持ち、様々なトラブルや課題に対応してきた証拠です。信頼性の高い装置を提供できる可能性が高く、長期間安定した運用が期待できます。
実績が豊富なメーカーは、製品の性能だけでなく、アフターサービスや技術サポートにも力を入れているケースが多いです。また、実績を確認する際には、導入事例やユーザーの声を参考にすることが効果的です。
自社の用途や環境に適した装置かどうかを判断しやすいでしょう。反対に、実績が乏しいメーカーの場合、予期せぬトラブルが発生した際の対応が遅れることや、製品の品質にばらつきがあるリスクも考えられます。
クーラントろ過装置を選ぶ際は、まずメーカーの実績をしっかりと確認しましょう。
豊富な種類を取り揃えているか
ろ過対象の液体の性質や使用環境は多岐にわたるため、ニーズに応じた最適なフィルターを選べるかどうかが、ろ過性能に直結します。種類が豊富なメーカーであれば、様々なサイズや材質、ろ過精度の製品を用意しているため、細かな要求にも対応可能です。
たとえば、高温対応や化学薬品に強いタイプ、あるいは特定の粒子径に特化したものなど、多様な選択肢があることでトラブルを防ぎやすいです。さらに、製品ラインアップが充実していれば、将来的なメンテナンスや交換部品の入手もしやすく、運用コストの抑制にもつながります。
逆に、選択肢が限られていると、現場の条件に合わない製品を無理に使う必要があり、性能低下や故障のリスクが高まるのです。クーラントろ過装置メーカーを選ぶ際は、まず取り扱う製品の種類や特徴を確認し、自社の環境に最適なフィルターが揃っているかどうかを慎重に判断しましょう。
サポート体制が充実しているか
装置の導入後もトラブルやメンテナンスが発生する可能性があるため、迅速かつ適切な対応が求められます。メーカーが専門的な技術支援を提供しているかどうかは、長期的な運用の安定性に直結します。
また、定期的なメンテナンスサービスや部品の供給体制が整っているかも確認すべきです。装置の故障時にもダウンタイムを最小限に抑え、生産ラインへの影響を軽減できます。
さらに、導入前の相談や現場のニーズに合わせた提案が受けられるかどうかも重要です。サポート体制がしっかりしているメーカーを選ぶことが、効率的で安定したろ過装置運用のポイントです。
使用目的に合っているか
ろ過装置は、対象となる液体の種類や汚れの性質によって適切な仕様が異なります。たとえば、油性の汚れが多い場合には専用のフィルターが必要であり、水性のクーラントには別のタイプが適しています。
また、ろ過の精度や流量も使用目的に応じて選ぶことが重要です。誤ったフィルターを選択すると、ろ過効率が低下し、機械の故障や生産品質の悪化につながる可能性があります。
さらに、ろ過装置のメンテナンス頻度や交換コストも考慮する必要があります。使用環境や処理したい不純物の種類、必要なろ過精度を明確に把握した上で、メーカーに相談し最適な装置を選定することが重要です。
適切な価格で提供しているか
クーラントろ過装置を選ぶ際、適切な価格で提供しているかどうかも注目すべきポイントです。価格が安すぎる場合、品質やアフターサービスに問題がある可能性が考えられます。
逆に高すぎるとコストパフォーマンスが悪く、導入後の運用コストも増大する可能性が高いです。価格を判断する際には、単に本体価格だけでなく、フィルター交換やメンテナンス費用も含めて総合的に評価する必要があります。
長期的なコストを見据えた上で、適正な価格帯かどうかを見極めましょう。また、複数のメーカーから見積もりを取り、性能やサービス内容と比較しながら検討することが効果的です。
価格が妥当であるかを判断するために、過去の導入事例やユーザーの評判も参考にすると良いでしょう。
クーラントろ過装置を製造しているおすすめ会社2選

ここからは、クーラントろ過装置を製造しているおすすめの会社を2社紹介します。クーラントろ過装置の導入を検討している方は参考にしてください。
ここで紹介する会社は、以下の2社です。
それぞれの企業で製造されているろ過装置の特徴を紹介していきます。気になる企業や製品があればカタログなどを資料請求しましょう。
逆洗浄付き『濾過精工株式会社』

濾過精工株式会社は、高性能なカートリッジフィルターを提供している会社です。濾過精工株式会社のカートリッジフィルターは『逆洗浄機能』が備わっており、10μ以下の微細な汚れやスラッジを効果的に除去できます。
項目 | 詳細 |
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会社名 | 濾過精工株式会社 |
設立 | 2011年9月 |
資本金 | 6,470万円 |
住所 | 東京都中央区日本橋蛎殻町 1-10-1 |
電話番号 | 03-6264-8575 |
逆洗浄機能は、フィルター交換の負担を軽減するだけでなく、フィルター表面に蓄積した汚れやスラッジをクーラント液やエアによって逆方向に吹き飛ばすことで、フィルターの寿命を延ばし、交換頻度を減らせます。
特に濾過精工株式会社のカートリッジフィルターは、精密機械用のクーラントに適しています。精密機械では高品質と正確性が求められるため、微細な汚れやスラッジの除去が求められます。
濾過精工株式会社の製品導入を検討する際には、以下のボタンから製品カタログを請求してみましょう。
以下の記事では濾過精工の会社の特徴や商品などを詳しく解説していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。
逆洗浄なし『イースタン技研株式会社』

イースタン技研株式会社は、逆洗浄機能のないカートリッジフィルターを使用したクーラントろ過装置を製造しています。他の製品では取り除けない微細な砥石カスや非鉄金属のスラッジなどを除去できる特長があります。
項目 | 詳細 |
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会社名 | イースタン技研株式会社 |
設立 | 1970年6月 |
資本金 | 5,000万円 |
住所 | 神奈川県大和市福田六丁目9番地の21 |
電話番号 | 046-268-3131 |
精密機械や加工プロセスにおいて重要な役割を果たす高品質なクーラントの継続的な供給が実現できます。
逆洗浄機能がない代わりに、カートリッジフィルターを使用することで、微細なスラッジを効果的に捕捉し除去します。設備の性能や寿命を向上させられます。
定期的なフィルター交換が必要な点は注意が必要ですが、イースタン技研株式会社のクーラントろ過装置は、他の製品では取り除けなかった微細なスラッジを除去できます。製品導入を検討する際には、イースタン技研株式会社の製品詳細や性能についてカタログなどで確かめてみましょう。
以下の記事ではイースタン技研の会社の特徴や商品などを詳しく解説していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。
まとめ
ここまでサイクロンフィルターの特徴や10μ以下のスラッジもろ過できるカートリッジフィルターについて紹介してきました。また、おすすめのろ過装置製造会社も紹介してきました。
まとめると、サイクロンフィルターのメリットは以下の通りです。
- 単純な構造とメンテナンス
- 高い除去効率
- クーラント液の保護と性能向上
デメリットは以下のとおりです。
- 微細な粒子の除去に限定的で10μ以下は除去できない
- 流体の速度や圧力、粒子の密度などの条件に依存する
クーラントろ過装置の導入を検討される際はサイクロンフィルターだけでなく、ほかのろ過装置も検討してみましょう。
本記事が、ろ過装置の導入を検討しているあなたの助力になれば幸いです。