「グローイングはどんな会社?」
「グローイングの扱う製品は?」
工業用機械のクーラント処理のプロフェッショナルが集まった『グローイング』。
高精度のろ過装置や、消耗品なしでスラッジをろ過できる装置などを開発しています。
クーラントろ過装置の導入を検討している方の中には、グローイングへの依頼を検討している方もいることでしょう。
しかし、グローイングがどのような製品を手掛けているのか把握してからでなければ、依頼するのが不安な方もいるはず。
そこで今回は、グローイングについて解説します。グローイングの扱う製品も紹介しているため、参考にしてください。
また、以下の記事ではクーラント濾過装置導入でおすすめのメーカーを紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてみて下さい。
グローイングとは

項目 | 詳細 |
---|---|
会社名 | 株式会社グローイング |
住所 | 三重県員弁郡東員町六把野新田1218 |
電話番号 | 0594-76-1637 |
公式サイト | https://www.grow-ing.net/ |
グローイングは、工業用機械のクーラント処理のプロフェッショナルが集まったメーカーです。
高精度のろ過装置や、消耗品なしでスラッジをろ過できる装置などを開発しています。
また、環境負荷はもちろん省エネ・効率化といった課題にも向き合っているため、最適なクーラントろ過装置を提供してくれるでしょう。
グローイングのクーラントろ過装置
グローイングでは、研削機のクーラント液の処理に焦点をあて、精度の高さや処理量に優れたクーラントろ過装置をオーダーメイドで製造しています。
ここからは、グローイングのクーラントろ過装置として下記を紹介します。
それぞれ特徴が異なるため、自分に合った製品を選んでください。
ダスキャッチ

ダスキャッチは、ポンプの力を利用してクーラント液を回転させ、遠心力でスラッジの粒子を分離させる装置です。
スラッジは周壁部へ集められ、回転しながら装置の下方へと沈んでいき、装置下部のドレン部から排出されます。
装置の中心部には、スラッジが分離されたクリーン液が残り、これを上部から取り出す仕組みです。
マシニングセンタの治具洗浄や研削盤の2次ろ過などに適しており、鉄・砥粒・アルミなどのスラッジを取り除けるでしょう。
精密フィルター装置

こちらはフィルターエレメントを使用し、超微細な切粉を捕捉する装置です。
エレメントには、バッグフィルターの数十倍のろ過面積があり、目詰まりしにくいものを採用しています。
アルミ・超硬・セラミックなどの超微細切粉のろ過に抜群の威力を発揮するでしょう。
上記のフィルターを使用したクーラントタンクの製作にも対応しているため、一度相談してみてください。
クーラントろ過装置を導入するメリット

クーラントろ過装置を導入するメリットは以下の5つです。
それぞれのメリットを把握して、クーラントろ過装置を導入するかの参考にしてみてください。
精密加工の品質向上に期待できる
加工中に使用されるクーラントには、金属粉や切りくずなどの不純物が混入しやすいです。不純物が工具や加工面に悪影響を与える原因です。
ろ過装置を用いることで、不純物を効率よく取り除き、常に清浄なクーラントを循環させられます。結果として、工具の摩耗を抑え、寸法精度の高い仕上がりを実現できます。
加工面の傷やバリの発生を抑えられ、製品の品質や信頼性の向上にもつながるのです。精密加工においては、わずかな誤差が製品の性能に直結するため、クーラントの清浄性は非常に重要です。
交換や清掃が容易になる
従来の方法では、ろ過機能のメンテナンスに多くの時間と手間がかかりました。しかし、最新の装置は構造がシンプルかつ効率的に設計されています。
部品の取り外しや洗浄がスムーズにおこなえ、作業者の負担を大きく軽減できます。また、清掃頻度の最適化によって、装置自体の寿命も延びやすくなるのもポイントです。
メンテナンスの手間が減ることで、稼働停止時間を短縮でき、生産効率の向上にもつながります。クーラントの管理が簡単になることは、現場全体の作業環境の改善にも寄与するでしょう。
フィルター交換の頻度が減る
フィルター交換の頻度を大幅に減らせられると、日々のメンテナンス作業が軽減され、現場の負担を減らすことが可能です。従来のシステムでは、フィルターがすぐに目詰まりを起こし、頻繁な交換が必要でした。
しかし、高性能なろ過装置を使用すると、クーラント中の異物を効率よく除去できるため、フィルターが長持ちします。フィルターの交換回数が減れば、交換にかかるコストや作業時間も削減され、トータルでの運用コストを抑えられます。
生産性の向上とコスト削減の両立ができるでしょう。また、設備の安定稼働にもつながり、突発的なトラブルのリスクも低減します。
クーラント液の寿命を伸ばせる
ろ過装置が切粉や異物を効率的に取り除くことで、クーラント液の汚れが抑えられ、劣化のスピードを遅らせられます。通常、クーラント液は使用を重ねるごとに不純物が混ざり、冷却や潤滑の効果が低下します。
しかし、ろ過装置によって常に清浄な状態が保たれれば、クーラント液の性能を長期間維持することが可能です。結果として、液の交換頻度が減り、コスト削減や作業時間の短縮にもつながります。
安定した加工品質の確保にも寄与し、長期的な生産効率の向上が期待できます。
切削・研削工具の寿命を延ばせる
クーラントろ過装置を導入することで、切削・研削工具の寿命を大きく延ばせます。加工中に使用されるクーラント液から微細な金属粉や異物を取り除くことで、工具にかかる負担を軽減できるためです。
クーラント液が汚れていると、摩耗が進みやすく、刃先の欠けや損傷を引き起こす原因になりかねません。清浄なクーラント液を維持すると、工具の切れ味を長期間保て、再研磨や交換の頻度を減らせます。
結果として、工具コストの削減だけでなく、加工精度の安定にもつながります。
クーラントろ過装置の選び方

ここからは、クーラントろ過装置の選び方として下記を解説します。
製品の購入で悩まれている方は、参考にしてください。
加工方法に合った製品を選ぶ
クーラントろ過装置は、加工方法に合った製品を選びましょう。
『研削加工』か『切削加工』のどちらの方法で加工していくかによって、適した装置が異なります。
例えば、研削加工は砥石を用いて削り取る関係上、もろくて堅い材質のスラッジが発生するため、比較的ろ過精度の高いフィルターろ過装置や遠心分離機・マグネットセパレーターがおすすめです。
一方、切削加工は刃物で削る関係上、数mm〜数cmの切粉が発生するため、スラッジよりも大きい切粉の処理に適したサイクロンフィルターがおすすめとなります。
上記のように、加工方法で適した製品が異なるため、自分の加工方法に合った装置を選びましょう。
スラッジの特性から選ぶ
クーラントろ過装置は、発生するスラッジの特定に合わせて選ぶことも重要です。
スラッジの大きさ・量・材質によって、適したろ過装置が異なります。
例えば、10μ以下の細かいスラッジをろ過したい場合は、フィルターろ過装置が最適です。
ろ過精度の高い製品が多いため、スラッジをきれいに除去できるでしょう。
仮に、10μ以上のスラッジが対象の遠心分離機を活用し、細かいスラッジが残ってしまった場合は、二次処理としてさらにフィルターろ過で除去することもあります。
上記のように、スラッジの状態や課題を明確にして、適したろ過装置を選びましょう。
複数社を比較する
メーカーごとに特化している技術や対応できる流体の種類が異なるため、自社の加工環境に適した製品を選ぶ必要があります。たとえば、A社は高精度ろ過に強く、微細なスラッジまで取り除けるのが特長です。
一方、B社はコストパフォーマンスに優れており、中小規模の現場に適しています。また、C社は自動洗浄機能付きのモデルがあり、保守の手間を大幅に削減できます。
比較する際は、導入後のランニングコストやフィルターの交換頻度、サポート体制なども見逃せません。総合的な視点で、自社の課題に最もフィットする装置を選定しましょう。
クーラントろ過装置を導入する際の注意点

クーラントろ過装置を導入する際の注意点は以下の3つです。
それぞれのポイントを把握して、クーラントろ過装置をスムーズに導入できるようにしましょう。
ランニングコストがかかる
装置本体の導入によって生産効率や加工精度の向上が期待できますが、継続的なコストが発生します。代表的なランニングコストには、フィルターや消耗部品の定期交換費用、電気代、メンテナンス費用などです。
特にフィルターは使用頻度や加工材によって交換頻度が異なるため、事前に自社の運用環境に合わせた試算が重要です。また、メンテナンスを怠ると装置の性能が低下し、結果的に生産ライン全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
長期的に安定した運用を実現するためには、適切な保守体制と費用の確保が欠かせません。導入前に、装置メーカーや販売代理店と十分に相談し、自社に最適な運用計画を立てましょう。
設置スペースを確保する必要がある
クーラントろ過装置を導入しようとしたときにスペースが足りず、再配置や工事が必要になるケースも多いです。ろ過装置は本体だけでなく、メンテナンス時の作業スペースや搬入経路も考慮する必要があります。
周囲に十分な空間がないと、日常の点検や清掃が難しくなり、結果として装置の稼働率や寿命にも影響を及ぼします。また、既存の生産ラインや設備との干渉を避けるためにも、事前のレイアウト確認が重要です。
導入前に現場を綿密にチェックし、将来的な増設や変更にも柔軟に対応できるスペースを確保しておきましょう。
既存システムに合うか確認する
クーラントろ過装置を導入する際は、既存のシステムとの互換性を事前に確認することが大切です。設備の仕様や配管の構造、使用しているクーラントの種類など、細部まで照らし合わせておく必要があります。
ろ過装置が既存設備に対応していない場合、追加工事が発生したり、思わぬトラブルの原因になる可能性が高いです。また、制御システムやセンサー類との連携も確認しておくことで、スムーズな運用につながります。
導入後に想定外の対応が求められないよう、メーカーや専門業者と事前にしっかり打ち合わせをしましょう。
クーラント濾過装置おすすめメーカー2選

クーラント濾過装置おすすめメーカーは以下の2社です。
それぞれの特徴を把握して、最適なクーラント濾過装置選びに役立ててみてください。
濾過精工株式会社

濾過精工株式会社は、長年にわたる技術の蓄積と実績を持ち、さまざまな加工現場に最適な濾過ソリューションを提供しているのが特長です。濾過精工株式会社のクーラント濾過装置は高精度かつメンテナンス性に優れており、生産ラインの安定稼働を支えてくれます。
項目 | 詳細 |
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会社名 | 濾過精工株式会社 |
設立年月日 | 2011年9月 |
資本金 | 6470万円 |
所在地 | 東京都中央区日本橋蛎殻町 1-10-1 ゲーテハウス株式会社内5F |
電話番号 | 03-6264-8575 |
公式HP | https://www.rokaseiko.com/ |
また、濾過効率の向上によりクーラントの長寿命化を実現し、コスト削減にも貢献します。現場ごとのニーズに応じたカスタマイズ対応も可能で、細やかなサポート体制が整っているため、初めて導入する企業でも安心です。
また、濾過精工株式会社についてより詳しく知りたい方は、公式サイトに問い合わせをしてみてください。
以下の記事では濾過精工の会社の特徴や商品などを詳しく解説していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。
イースタン技研株式会社

イースタン技研株式会社は高い技術力と実績を持つメーカーです。自動車業界や金属加工業界など多様な分野での使用を想定した濾過装置を開発しており、微細な切粉や異物を効率的に除去できる高性能なシステムを提供しています。
項目 | 詳細 |
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会社名 | イースタン技研株式会社 |
設立 | 1970年6月 |
資本金 | 5,000万円 |
住所 | 神奈川県大和市福田六丁目9番地の21 |
電話番号 | 046-268-3131 |
また、導入現場のニーズに応じたカスタマイズ対応にも力を入れており、限られたスペースへの設置や処理能力の最適化など、柔軟な提案が可能です。国内外での導入実績も豊富で、信頼性と耐久性には定評があります。
以下では、イースタン技研について詳しく解説しているので、参考にしてください。
まとめ
今回は、グローイングについて解説しました。
グローイングは、工業用機械のクーラント処理のプロフェッショナルが集まったメーカーです。
高精度のろ過装置や、消耗品なしでスラッジをろ過できる装置などを開発しています。
グローイングでは、研削機のクーラント液の処理に焦点をあて、精度の高さや処理量に優れたクーラントろ過装置をオーダーメイドで製造可能です。
そのため、あなたのニーズにピッタリなクーラントろ過装置が手に入るでしょう。
クーラントろ過装置の導入を考えている方は、今回解説した内容を参考にグローイングの製品を検討してみてください。