50年以上にわたりオイルクリーナに特化してきた『トリプルアール』。油圧機器に用いるオイル、工業用潤滑油クーラント液を清浄濾過・分離してキレイにする装置を提案してきた会社です。
自動車メーカー、鉄鋼メーカーなど、全国各地の企業に製品を卸しています。
クーラントろ過装置を導入したいと考えている方の中には、トリプルアールを候補に入れている方もいるかもしれません。しかし、その中にはトリプルアールの製品を理解してから判断したい、と考えている方もいるはずです。
そこで今回は、トリプルアールについて、また扱っている製品などを解説していきます。あわせて、クーラントろ過装置の選び方なども紹介しているため、参考にしてみてください。
また、以下の記事ではクーラント濾過装置導入でおすすめのメーカーを紹介していますので、気になる方はぜひ参考にしてみて下さい。
トリプルアールってどんな会社?

| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | トリプルアール株式会社 |
| 住所 | 東京都足立区綾瀨6-27-10 TRビル |
| 電話番号 | 03-3620-3232 |
| 公式サイト | https://www.triple-r.com/ |
トリプルアールは、東京・足立区に本社を置く、油やクーラントの精密ろ過装置に特化した専門メーカーです。
50年以上にわたり、オイルクリーナーや遠心分離機、水分・気泡除去装置などを開発・製造し、世界中の産業分野に提供しています。開発から製造、販売、分析までを一貫体制で行っており、技術力と信頼性に定評があります。
特に「Reduce・Reuse・Recycle」の理念を実現する製品は、オイルの再利用による環境負荷の低減だけでなく、コスト削減や設備の保守効率向上にも寄与。加工現場や工場での油管理を最適化したい企業にとって、頼れるパートナーとなる存在です。
日本国内だけでなく、海外市場にも強い発信力を持つ企業です。
トリプルアールの3つの特徴

ここでは、トリプルアールが選ばれる理由となる3つの特徴をご紹介します。
それぞれの特徴について、以下で詳しく解説します。
オイルやクーラントの「超精密ろ過」に特化したメーカー
トリプルアールは、潤滑油やクーラント液などの産業用液体の「精密ろ過」を専門に手がけるメーカーです。製品ラインには、オイルクリーナー、遠心分離機、水分除去装置などがあり、金属加工・油圧機器・工作機械など、幅広い業界で採用されています。
ろ過精度は3ミクロン以下という高性能を実現し、微細な不純物を除去することで、設備トラブルの削減やオイルの長寿命化を支援。ろ過機本体だけでなく、分析サービスや技術サポートまで提供する点も強みのひとつです。
油の「再生」という発想を広げ、現場のメンテナンス負担を軽減したい企業にとって、信頼できるパートナーといえるでしょう。
環境にもコストにもやさしいろ過技術
トリプルアールは、製品を通じて「Reduce(削減)・Reuse(再利用)・Recycle(再資源化)」の3Rを実現するろ過技術を提供しています。
使用済みオイルを廃棄せず、清浄化して再利用できる装置により、産業廃棄物の削減とランニングコストの大幅な低減が可能になります。
ろ過性能に優れた製品は、オイルやクーラントの品質を保つだけでなく、設備の長寿命化にも寄与。実際に導入した企業では、オイル消費量の削減やメンテナンス頻度の低下といった成果が報告されています。
環境規制への対応と経営コストの最適化、両面で価値を提供できる点が大きな強みです。
海外35か国以上で導入されるグローバルな信頼性
トリプルアールの製品は、日本国内にとどまらず、アジア・ヨーロッパ・北米・中南米をはじめとする世界35か国以上で採用されています。
これまでに累計15万台以上の導入実績を持ち、海外にも営業拠点・販売代理店ネットワークを展開。製品の信頼性だけでなく、言語対応・技術サポート体制も整っており、グローバル企業にも選ばれ続けています。
高精度なろ過性能と、導入後の安定稼働を両立できる製品群は、国や業界を問わず高評価。世界の現場で使われているという事実が、トリプルアールの品質と信頼性を裏付けています。
トリプルアールのクーラントろ過装置

トリプルアールは、ニーズに合わせた幅広い種類のクーラントろ過装置があるのが特徴です。その中から、今回は特におすすめの4種類をピックアップしてご紹介します。
それぞれの特徴を見ていき、自分にぴったりの製品を選んでください。
手動遠心分離機series

こちらの遠心分離機は、強力な遠心力によって、研磨機用循環水や切削油に含まれる微細なスラッジを効率的に分離・脱水・脱油します。従来のろ過装置では除去しきれなかった、0.1μm以下の微粒子も逃さず、加工液を徹底的にきれいにするのが特徴です。
ろ布やフィルターなどの消耗品を使用しないシンプルな構造を採用しています。そのため、ランニングコストが大幅に削減でき、メンテナンスの手間がないのもおすすめのポイントです。
遠心分離機TMGseries

こちらの遠心分離機は、強力な遠心力によって、研磨機用循環水や切削油に含まれる微細なスラッジを効率的に分離・脱水・回収します。さらに、回収したスラッジはトロッコに自動排出され集約されるため、廃棄物の運搬や処理の手間が削減できるのがポイントです。
巻戻しモーターを採用しペーパーの無駄をなくしているため、ランニングコストの削減も可能にしました。また、スラッジを低含水率で回収できるため、廃棄物量を大幅に削減できます。
廃棄物量を減らすと、環境負荷を低減し、コスト削減にも貢献できます。
パイプマグネット

トリプルアールのパイプマグネットは、永久磁石による固液分離を採用した革新的な装置です。動力を使わず、交換部品も必要ないため、ランニングコストをゼロに抑えられます。さらに、油性・水性問わず、磁性体の汚染粒子であれば確実に捕捉し、高精度なクーラントろ過を実現します。
タテ型構造になっていて、タンク内に浮遊する微細なスラッジまで効率的に回収できるのも特徴です。また、ハウジングタイプを使用すると、パイプマグネットが既存の配管に組み込めます。
設置場所の制約が少ないのが最大のポイントです。
パイプマグネットオートドレイン

パイプマグネット オートドレインは、コンパクトな設計で、限られたスペースにも設置ができます。既存の設備に組み込むことも可能で、スペースの制約が少ないのが特徴です。
油性・水性のクーラント問わず、高流量の処理ができます。
また、マグネットで捕捉されたスラッジを絞り装置で自動排出するため、ドライな状態で回収が可能です。従来の湿潤なスラッジに比べて廃棄量を大幅に削減し、廃棄物処理コストを低減できます。
本体は耐油性・耐熱性に優れたステンレス製を採用していて、長年安心して使用できるのもポイントです。
クーラントろ過装置の選び方

クーラントろ過装置は、ろ過対象の種類や加工内容によって適した装置は異なるため注意が必要です。
誤った選定をすると、ろ過性能が十分に発揮されず、生産性の低下や設備トラブルを招く恐れがあります。そのため、自社の加工条件や必要な精度を明確にし、最適なろ過装置を選ぶことが重要です。
ここでは、選定時に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
この3つを意識することで、長期的に安定稼働し、メンテナンス性にも優れた装置を導入できます。それぞれのポイントを詳しく解説します。
ろ過する対象や精度で選ぶ
クーラントろ過装置を選ぶ際は、まず「どのような不純物を除去するのか」と「どの程度の精度でろ過が必要か」を明確にすることが大切です。
例えば、鉄やアルミなどの切削加工では、発生するスラッジ(切粉)の大きさが異なります。微細なスラッジを除去する場合は、ペーパーフィルター式やカートリッジ式など高精度なろ過方式が適しています。
一方、粗い切粉が多い場合は、磁性フィルターや遠心分離式など、処理量に優れたタイプが有効です。ろ過対象と精度を適切に把握することで、最適な装置選びができ、設備の寿命延長やクーラント液の品質維持にもつながるでしょう。
必要な機能で選ぶ
クーラントろ過装置には、ろ過だけでなく液の循環・回収・清掃などを自動化する機能を備えたものもあります。選定時には、作業環境やメンテナンス頻度を考慮して必要な機能を確認しましょう。
例えば、自動洗浄機能付きであれば、フィルター詰まりによるろ過能力の低下を防ぎ、安定した運転を維持できます。
また、省エネ制御や異常検知アラーム機能を搭載したモデルは、ランニングコストを削減し、トラブルを未然に防ぐ効果もあります。
現場で求められる精度と生産性を両立するためには、単に性能だけでなく、保守・運用のしやすさも重視することがポイントです。
信頼できるメーカーに依頼する
クーラントろ過装置は、長期間にわたり安定稼働が求められるため、信頼性の高いメーカーを選ぶことが重要です。特に、導入前のヒアリングや現場調査を丁寧に行い、加工内容に最適な仕様を提案してくれるメーカーであれば安心です。
また、納入後のメンテナンス体制や部品供給の早さも確認しておくと良いでしょう。万一のトラブル時に迅速に対応できるサポート力があるメーカーを選ぶことで、ダウンタイムのリスクを減らし、安定した生産体制を維持できます。
価格だけで判断せず、技術力・対応力・実績を総合的に比較検討することが、最適なろ過装置選びのカギとなるでしょう。
信頼できるクーラントろ過メーカーの選び方

クーラントろ過装置は、どんなに高性能な装置でも、メーカーの対応力やサポート体制が不十分だと、長期的な運用に支障が出ることもあります。そのため、導入時には価格だけで判断せず、信頼できるメーカーを選ぶことが重要です。
ここでは、クーラントろ過装置を安心して導入するために確認すべき3つのポイントを紹介します。
これらのポイントを押さえることで、安定稼働と高いコストパフォーマンスを両立できるメーカー選びが可能になります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
メーカーの実績・施工事例を確認する
クーラントろ過装置の導入を検討する際は、メーカーの実績と施工事例を確認することが最初のステップです。
過去にどのような業界・加工内容で導入実績があるかを見ることで、自社の用途に合った対応力を判断できます。特に、切削加工や研削加工など、自社と同様の条件での納入実績があるメーカーは信頼性が高いといえます。
また、導入事例を公開しているメーカーであれば、装置の仕様や効果を具体的に把握できます。導入実績はメーカーの技術力と提案力の証でもあるため、必ず事前に確認しておきましょう。
保守・アフターサービス体制を重視する
クーラントろ過装置は長期的に安定稼働させることが求められるため、導入後のサポート体制を確認することが欠かせません。
メーカーによっては、定期点検やトラブル発生時の迅速な対応を行うアフターサービスを提供しています。特に、メンテナンス頻度や部品供給体制が整っているかどうかは重要なポイントです。
保守契約や遠隔監視サービスを提供しているメーカーであれば、設備トラブルのリスクを最小限に抑えることができます。
導入後の対応を含めた「長く安心して使えるサポート体制」を基準に選ぶことが大切です。
複数社を比較検討して選ぶ
クーラントろ過装置を導入する際は、複数のメーカーを比較検討することが不可欠です。なぜなら、同じ処理能力でも、ろ過方式や機能、メンテナンスのしやすさなどに違いがあるからです。
複数社から見積もりを取り、価格だけでなく提案内容や保証条件、納期なども比較しましょう。比較を通じて、各メーカーの対応姿勢や技術力の差も見えてきます。
また、比較検討することで、自社の加工条件に最も適した装置を選べる可能性が高まります。コストパフォーマンスとサポート品質のバランスを見極め、最適なパートナーを選ぶことが成功のカギです。
クーラントろ過装置おすすめメーカー2選
ここでは、現場から高い評価を得ている注目のクーラントろ過装置メーカー2社をご紹介します。
それぞれの企業の強みと特徴を、以下で詳しく解説します。
濾過精工株式会社

濾過精工株式会社は、工作機械や切削加工の現場で活用される高性能なクーラントろ過装置を専門に製造する技術企業です。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | 濾過精工株式会社 |
| 設立年月日 | 2011年9月 |
| 資本金 | 6470万円 |
| 所在地 | 東京都中央区日本橋蛎殻町 1-10-1 ゲーテハウス株式会社内5F |
| 電話番号 | 03-6264-8575 |
| 公式HP | https://www.rokaseiko.com/ |
特にフィルターレス構造のろ過装置に強みを持ち、消耗品の交換コストや作業負担を軽減しながら、安定した清浄度を実現しています。
コンパクト設計や自動排出機能など、省スペース・省人化を考慮した仕様も魅力です。国内製造にこだわり、品質や耐久性にも優れた製品を提供。導入後のメンテナンスも容易で、長期的に安心して使用できます。
クーラント管理の効率化や現場作業の合理化を検討している製造業・加工業の現場にとって、導入効果の高いメーカーといえるでしょう。
また、濾過精工株式会社についてより詳しく知りたい方は、公式サイトに問い合わせをしてみてください。
以下の記事では濾過精工の会社の特徴や商品などを詳しく解説していますので、気になる方はぜひ一度お読みになってみてください。
イースタン技研株式会社

イースタン技研株式会社は、放電加工機をはじめとする精密加工分野に特化した製品を展開する複合技術メーカーです。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 会社名 | イースタン技研株式会社 |
| 設立 | 1970年6月 |
| 資本金 | 5,000万円 |
| 住所 | 神奈川県大和市福田六丁目9番地の21 |
| 電話番号 | 046-268-3131 |
クーラントろ過ではイオン交換樹脂システムや防錆水変換装置「サビーナ」など、腐食や電解による劣化を防ぐ高度な技術を提供。特に、放電加工液の管理において高い実績を誇り、錆や異物混入を抑える製品が現場で高く評価されています。
消耗品や周辺機器の一括供給体制に加え、全国をカバーする営業ネットワークと技術サポートも充実。加工精度の安定化や液体管理の最適化を求める企業にとって、頼れるパートナーといえる存在です。
以下では、イースタン技研について詳しく解説しているので、参考にしてください。
まとめ
今回は、トリプルアールについて解説しました。トリプルアールは、オイルやクーラント液を清浄濾過・分離してキレイにする装置を提案してきた会社です。50年以上にわたりオイルクリーナに特化してきて、大手会社でも多く使われています。
精密なクーラントろ過システムを求めているのであれば、濾過精工株式会社もおすすめの会社です。独自のろ過・逆洗浄を用いて高度な正確さを持つクーラント洗浄が可能になっています。
クーラントろ過装置の導入を考えている方は、今回解説した内容を参考にぜひ検討してみてください。


